映画レビュー】『OLD(オールド)』──時間が加速する謎のビーチで起こる、衝撃のサスペンススリラー

ストーリー

こんにちは!今回は、“一日で一生が終わる場所”を舞台にした異色サスペンス、
**『OLD(オールド)』**をご紹介します。

この映画、ただのリゾートバカンスでは終わりません。
訪れた者すべてが急激に年老いていくビーチという異常空間に閉じ込められる――
「時間」に飲み込まれていく恐怖と、シャマラン監督ならではのひねりが光る一本です。


🏖️映画『OLD』基本情報

項目内容
タイトルOLD(邦題:オールド)
公開年2021年
監督・脚本M・ナイト・シャマラン
原作グラフィックノベル『Sandcastle』(ピエール・オスカル・レヴィ、フレデリック・ペータース)
主演ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴィッキー・クリープス、ルーファス・シーウェル
ジャンルサスペンス、スリラー、SF
上映時間約108分
製作国アメリカ

🧳あらすじ(ネタバレなし)

南国の高級リゾートを訪れたある家族。
リゾートの好意で“とっておきの秘密のビーチ”に招かれた彼らは、
他の数組のゲストたちと共にそのビーチへ向かう。

波音が響く美しい景観。誰もいない静かな空間。
…だが、すぐに異変が起きる。

子どもたちの身体が急激に成長し、
大人たちにも時間の進行が異常に早くなっていることに気づく。

1年が30分で過ぎるこのビーチでは、
1日で人の一生が終わってしまうのだ――。


🎬レビュー|「時間」に支配されるスリラー。シャマランらしい“観る不安”が詰まった一本

🧠アイデア勝負の恐怖。時間そのものが“敵”になる!

本作最大の特徴は、敵がモンスターでも人間でもなく、**“時間そのもの”**だという点。
逃げ場のない閉鎖空間の中で、1分ごとに体が老いていき、寿命が近づく…。

この“避けようのない老化”という恐怖を映像と演出でじわじわと描くのがとても新鮮。
ただそこにいるだけで死が近づくという、静かながらも強烈なサスペンスに包まれます。


👥“人間の縮図”を描く群像劇的な魅力

登場人物たちは皆、それぞれに背景と秘密を抱えています。
家族、医者、セレブ、看護師、不妊治療を望む夫婦――

そんな彼らが、極限の状況でどう変わり、何を選ぶのか。
“時間がない”という極限状態での人間模様が浮き彫りにされていく構成は非常にスリリング。

特に子どもたちが瞬く間に青年へと成長していく描写は不気味で、
“身体の成長”と“心の未成熟”のギャップが引き起こす歪みにも注目です。


🌀シャマラン監督ならではの“ひねり”とメッセージ

本作はシャマラン監督らしく、
終盤にどんでん返しのような真相が明かされます。

このビーチがなぜ存在するのか?
なぜ彼らが選ばれたのか?

“老い”や“死”というテーマだけでなく、
人間の倫理、科学、社会の裏側にある恐ろしさを問いかける一面も。


⭐映画の評価・見どころ

項目スコア(5点満点)
アイデアの独創性★★★★★
スリル・不安感★★★★☆
映像表現★★★★☆
ストーリーの完成度★★★☆☆
シャマラン度★★★★☆

👥こんな人におすすめ!

  • シャマラン作品(『シックス・センス』『ヴィジット』など)が好きな人
  • SFとサスペンスが融合した映画に惹かれる人
  • 極限の設定での人間心理や変化を観たい人
  • 「老い」「時間」「命」にまつわるテーマに興味がある人

📡配信情報(2025年5月現在)

『OLD(オールド)』は以下の配信サービスで視聴可能:

  • Amazon Prime Video
  • U-NEXT
  • Apple TV
  • Netflix(時期により変動あり)

📝まとめ|“老い”が最恐の敵。時間という名のスリラー体験

『OLD』は、派手なアクションやCGがない分、
シンプルなアイデアと人間の本質に迫る恐怖が際立つ映画です。

美しいビーチという開放的なロケーションで、
閉じ込められ、加速する老化に抗えない人々の姿は、どこか寓話的でもあり、哲学的。

シャマラン監督らしい「答えのない問い」を投げかけるラストまで、
観る者に“自分だったらどうするか”を考えさせる一作

ちょっと不気味で、静かに怖い。そしてどこか切ない。
そんな**“老い”と“命”のサスペンス”を、ぜひ体感してみてください。

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