今回は、ホラー映画好きなら一度は観ておきたい**異色の山小屋系スリラー『CABIN(原題:The Cabin in the Woods)』**をレビューします。
この作品、ただのホラーじゃありません。
ベタなジャンルを完全に裏切る「メタ的でトリッキーな一作」なんです。
🎬映画『CABIN』基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
原題 | The Cabin in the Woods |
邦題 | キャビン |
公開年 | 2012年(日本公開:2013年) |
監督 | ドリュー・ゴダード |
脚本・製作 | ジョス・ウェドン(『アベンジャーズ』『バフィー』) |
主演 | クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、フラン・クランツ |
ジャンル | ホラー/サスペンス/SF |
上映時間 | 約95分 |
🏕あらすじ(ネタバレなし)
大学生5人が週末に訪れた、森の奥にある“いかにも怪しい”古びたキャビン。
最初はただのバカンスだったはずが、地下で発見した謎のアイテムをきっかけに、
一人、また一人と“何か”に襲われ始める。
…と、ここまでは王道のホラー展開。
しかし、観客が目撃するのは、それを**“監視”する謎の組織の存在**。
彼らはいったい何者で、このキャビンで何が起きようとしているのか?
🧠レビュー|ジャンル崩壊系ホラーの快作!
🎭 王道を装った「仕掛け満載ホラー」
この映画の最大の魅力は、ホラー映画の“あるある”を逆手に取った構造にあります。
「お約束」に見える行動やキャラ設定の裏には、明確な“意図”が隠されていて、
観ているうちにどんどん「これは普通のホラーじゃない」と気づかされていきます。
🧪 SF的メタ構造の面白さ
途中から物語は一気にスケールアップし、
ホラーというよりSF×陰謀モノ×神話的ファンタジーのような展開へ。
まるで「ホラー映画そのものの構造を解剖」しているようで、映画ファンならニヤリとできるネタが満載!
🔪 それでもちゃんと怖い、グロい、容赦ない!
ギャグ的なユーモアも交えつつ、
ホラーとしてのスプラッター描写や恐怖演出はかなり本格的です。
油断してるとしっかりビビらせてくるので注意。
🧾映画の評価・見どころ
項目 | スコア(5点満点) |
---|---|
アイデア・構成 | ★★★★★ |
恐怖演出 | ★★★★☆ |
映像・演出 | ★★★★☆ |
メッセージ性 | ★★★★☆ |
エンタメ性 | ★★★★★ |
👥こんな人におすすめ!
- ホラー映画を“見慣れている”人
- メタ的な物語構造が好きな人
- 『スクリーム』『13日の金曜日』などクラシックホラーが好きな人
- ワンパターンなホラーに飽きた方
📝まとめ|ホラー映画の“裏側”を見せられるような新体験
『CABIN(キャビン)』は、ホラーというジャンルに一石を投じる異色作です。
ジャンルの王道をトレースしながら、途中から一気に裏切ってくる展開に、
「え?ここからどうなるの?」とスクリーンから目が離せなくなります。
まるで「ホラー映画の撮影現場の裏側」を観ているような構造。
その中で、観客自身の「ホラー映画を観る姿勢」すら問われているような、不思議な体験をさせてくれます。
王道ホラーの皮をかぶったジャンル解体映画の傑作として、
SF・ミステリー・ダークユーモア好きな人にはぜひ一度観てほしい一本です!
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