こんにちは!今回は、わずか1部屋・1人・1本の電話という限られた状況で、
観る者の想像力と感情を一気に引き込む傑作サスペンス
**『THE GUILTY/ギルティ』**をレビュー&ご紹介します。
映像の派手さが一切ないのに、
手に汗握る展開、そしてラストの衝撃は“本物”です。
🎥映画『THE GUILTY/ギルティ』基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
原題 | Den skyldige(英題:The Guilty) |
公開年 | 2018年(日本公開は2019年) |
監督 | グスタフ・モーラー |
主演 | ヤコブ・セーダーグレン |
ジャンル | サスペンス、ドラマ、クライム |
上映時間 | 約88分 |
製作国 | デンマーク |
🧭あらすじ(ネタバレなし)
警察官のアスガーは、ある事件が原因で懲罰的に緊急通報センターのオペレーターとして勤務中。
ある晩、女性からの通報を受け取る。
彼女は**「誘拐された」と電話越しに助けを求めてきた**。
しかし状況は不明、彼女の居場所も不明、電話だけが頼り。
アスガーは“声”だけを頼りに、女性の救出に奔走するが――
彼自身が抱える過去の事件とも向き合うことになる。
🎬レビュー|一切の無駄を削ぎ落とした緊張の88分。映画体験そのものが試される!
🔇「声」と「音」だけで描かれる究極のサスペンス!
本作の最大の特徴は、全編ほぼワンシチュエーション&音声ドラマのような構成。
登場人物は画面にほとんど出ず、
電話越しの“声”と、オペレーター室内の限られた映像だけで全てが語られる。
しかし、だからこそ想像力をフル稼働して観ることになり、
結果として、緊張感がずっと張り詰めたまま!
🧠 主人公の“判断”が生む心理ドラマ
アスガーは正義感が強いが、ある意味で“思い込み”が激しい男。
観客は彼と同じ情報しか得られないため、
「彼の判断は正しいのか?」という問いが常に突きつけられます。
つまりこれは、ミステリーであり心理劇でもある作品。
🎭 ヤコブ・セーダーグレンの一人芝居が圧巻
一人芝居とも言える主演ヤコブ・セーダーグレンの演技力がとにかくすごい。
わずかな表情の変化、目線、息づかいだけで、
観客の感情をコントロールしてくるような迫力があります。
🎯映画の評価・見どころ
項目 | スコア(5点満点) |
---|---|
サスペンス・緊迫感 | ★★★★★ |
脚本・構成 | ★★★★★ |
演技力 | ★★★★★ |
ストーリーの深み | ★★★★☆ |
映像美・演出 | ★★★☆☆(シンプルで計算された無機質さ) |
👥こんな人におすすめ!
- ワンシチュエーション映画が好きな人
- 心理サスペンス・ミステリーに興味がある人
- 北欧系の硬派で重厚な映画を探している人
- “情報が少ない中で考える映画”が好みな人
📺配信情報(2025年5月現在)
『THE GUILTY/ギルティ』は以下で視聴可能:
- Amazon Prime Video
- U-NEXT
- Apple TV
- Netflix(※リメイク版もあり)
※アメリカ版リメイク(主演ジェイク・ギレンホール)もありますが、オリジナル版の緊張感は格別です!
📝まとめ|静かすぎる映画が、ここまでスリリングだなんて!
『ギルティ』は、目立つ映像も大きな展開もないのに、最後まで張り詰める究極のサスペンス映画です。
観客が“音”と“言葉”だけで想像を膨らませ、
主人公と共に事件を追うという、まさに**「体験型」映画**とも言える構造。
そしてラストには、心をザワつかせる真実が待っています。
映画を「見る」から「感じる」へ――
そんな、映画の原点ともいえる緊張感を味わえる傑作です!
コメント