今回は“イカれてるけど面白すぎる”アクション映画――**『ガンズ・アキンボ』**をご紹介します。
この映画、主人公の両手に銃がボルトで固定されているという、とんでもない設定からスタートします。
でもそのバカバカしさの中に、現代社会の風刺やネット文化への皮肉が炸裂。B級っぽい見た目にだまされてはいけません!
🎞 映画『ガンズ・アキンボ』基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | ガンズ・アキンボ(Guns Akimbo) |
公開年 | 2019年(世界)/2021年(日本) |
監督・脚本 | ジェイソン・レイ・ハウデン |
主演 | ダニエル・ラドクリフ(『ハリー・ポッター』シリーズ) |
ジャンル | アクション、ブラックコメディ、スリラー |
上映時間 | 約98分 |
配信状況 | Amazon Prime Video、U-NEXT、Netflixなど(※2025年6月現在) |
💥 あらすじ:目覚めたら両手に銃が!?
冴えないゲーム会社の社員マイルズ(ダニエル・ラドクリフ)は、ネットで正義感から殺人ゲーム「スキズム」に批判コメントを投稿。
すると、突如として自宅に武装集団が現れ、気絶した彼の両手にはなんとボルトで銃が固定されていた――!
ゲームに強制参加させられた彼のミッションは、最強の殺し屋・ニックスとの殺し合い。
SNSで全世界に生配信される中、素人マイルズは必死で逃げながらも、予想外の行動で視聴者の心をつかんでいく…。
🔫 見どころ①:狂ってるほどにハイテンション!
まずこの映画、テンションが最初から最後まで異常に高いです。
冒頭から全開のアクション、ダニエル・ラドクリフの顔芸、BGMと映像編集のスピード感…。
主人公は逃げるだけでなく、銃をうまく使えずに
- ドアが開けられない
- スマホが操作できない
- 鼻がかめない
といった“両手銃”ならではのコミカルな描写もあり、笑いと緊張のバランスが絶妙です。
💣 見どころ②:SNS社会のブラックな風刺
この映画の“真の敵”は、実は銃や殺人ではなく、
人々の好奇心と無関心が混ざった「観客」たちです。
- 視聴数が増えるほどゲームが過激になる
- コメントで煽るだけの無責任なユーザー
- 殺し合いを楽しんでるのに「正義」を語る視聴者
この構図は、まさに現代のSNS炎上文化やネットいじめに通じるものがあります。
見ているだけで加担している…そんな問いを、派手な演出の裏で突きつけてくる映画です。
🎭 主演・ダニエル・ラドクリフの“ハリー卒業”全開
本作で最も話題になったのは、やはり主演のダニエル・ラドクリフ。
- パジャマ姿にガウン
- 髪はボサボサ
- 両手に銃
- 泣き叫びながら逃げまくる
- 銃で顔をかいてしまう
…誰がハリー・ポッター時代を思い出すでしょうか?(笑)
彼はこの映画で完全に“脱・魔法使い”し、狂気のコメディアクターとして新境地を開拓しています。
✍️ まとめ:バカバカしさの奥にあるのは「現代人への警告」
『ガンズ・アキンボ』は、ハイテンションな銃撃戦とバカっぽい設定で突っ走る、完全なB級アクションに見えます。
でも実際は、現代のネット社会、配信文化、SNSの病理を痛烈に風刺した一本です。
「自分はただ見てるだけ」と思っていた側が、いつの間にか“誰かの命を消費していた”――そんなリアルが、この作品の中には確かにあります。
観終わったあと、「自分だったらどうするか?」「観てるだけの人間でいたくない」と思わせてくれるあたり、
エンタメとして優れているだけでなく、“刺さる映画”でもあると断言できます。
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